とてもよかった。
フリスク契約しているhuluでは日テレのドラマは間違いなく見れるんだけど、本当に楽しめたのは「あなたの番です」と「ブラッシュアップライフ」1段下がる感じで「降り積もれ孤独な死よ」ぐらいで正直イマイチなドラマが多いと感じていた。
他は演出の過剰さとその副作用と思えるテンポの遅さが好きじゃなかった。
しかも、のろのろ進む癖にそれらしい伏線もないまま結論に至り、結果に至ってから初めてどうしてこうなったかの説明をするという展開が性に合わなくて、同じドラマ見るならTBS系の方が納得感が高いし面白いなあと思っていた。
が、放課後カルテは良い意味で日テレぽさがなくて、芝居がかった演出もないし、ちゃんと手がかりも見せてくれるしで、とても納得感が高くて、気持ちよく感情移入出来た。
難点と言えば、うっかり第1回を見てしまったので、続きは来週以降になる事だ。
私は、続きを待つのが嫌なので、完結してから見るか、待ちきれなくて原作に走るほうなんだけど、なまじ期待してなかったせいで第1回から見てしまった。
ここから先は、とても個人的な話。
ナルコレプシーと診断された少女が症状の説明として金縛りと言った事が個人的にとても気になった。
その時期よりももっと大きくなってからあれは金縛りだったんじゃないかと思ったんだけど、たぶん私はかなり小さい頃から金縛りを経験している。
「それ」が来た時は、「あれ」が来たと分かるぐらいには頻繁に経験していて、その経験から「それ」がどんなにつらくて怖くても、何らかの形で「それ」はいつの間にか私が分からないうちに終わって、次の日には死んだりしてなくて目が覚めると学習していた。
「それ」は私が布団に横になっている時にやってきたんだけど、子供過ぎたせいなのか私の感受性が鈍かったせいなのか、ほんとうにランダムなものだったのか、今となっては知りようがないけど、きっかけが何だったのかはまるで分らない。
気がつくと「それ」は始まっていた。
私の上に山が乗っているのだ。少なくとも当時の私は山が乗っていると感じていた。
圧倒的大きくて重い物が乗っているため、全く身動きがとれないし、「それ」は困った事に顎のあたりから乗っているので、声も出せない。
何とかしてお母さんを呼びたいと思ってはいるけど、全く動けない上に声も出せないので、ひたすらそのものすごい圧迫感に耐える以外の選択肢がないのだ。
ものすごく息も苦しいし全く動けない上に助けを呼ぶのも不可能で、このまま死んでしまうかもしれないとか思いながらただ耐えていたつもりが、気がつくと眠っていたらしく、翌朝普通に目が覚める。
小学校に上がった頃に、友達から金縛りの話を聞いたけど、心霊現象に紐付けて話されたので、私の「あれ」と金縛りが結びついたのは、もっとずっと大きくなってからだった。
私は枕元に立って恨みがましい目でこっちを見ている人間の形をした何かは見た事ないし、そもそも「あれ」は力いっぱいぶつかれば動かせる可能性があるような人間サイズのものではなかった。
その後、小さい頃に悩まされた「あれ」を体験する事はほぼなくなったんだけど、代わりというか白日夢的なのは時々経験するようになった。
レム睡眠とかノンレム睡眠という言葉を知って、「あれ」も白日夢的なむっちゃリアルな夢もそれなりに説明つくよなあと思うようにはなった。
なったんだけど、あのものすごいリアルさは体験した事のある人じゃないと中々伝わらないだろうなとは思う。