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紙芝居のようだった。話される言葉が映像を結ばない。
意味は分る。つじつまも合っている。伝えたい事も理解できる。だけど人が動いていない。
アタマの中の（お気に入りの）ストーリーに出来事を組み合わせているみたいな違和感が、つきまとう。
そうだね、そうだね、と頷きながら、そうなのかしら？そうなのかしら？と心の中で自問する。
考えてばかり居ないで、もっと見てよ。
目の前の人を。その時の表情はどんなだった。その時どういう風にしてその人は話した。その時どんな風にその人は動いていた。その人の後には何があったの。その人に廻りはどうなってたの。と、思うのだけど、もしかしたら、お話にするのが普通なのかもしれないとも思えて、今度は自分が怖くなる。
普通ってどんなんだろうね。